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自動作曲システム「OrpheusBB」
北原 鉄朗(日本大学), 深山 覚, 嵯峨山 茂樹(東京大学)[研究紹介サイト] [movie]
OrpheusBBは、システムが作曲した曲のメロディ(またはコード)を変更すると、それに合うコード(またはメロディ)を自動的に探し出して当てはめてくれ、全体として違和感のない曲に仕上げてくれる作曲支援システムです。このシステムを使うのに音楽の専門知識は必要ありません。メロディとコードの相互の当てはめは、「メロディがこういう音ならコードはこうなる」という情報を蓄積して統計的に処理をすることで実現しています。


楽音の同一性認知の数理モデル「Kalliope」
中野 允裕, 小野 順貴, 嵯峨山 茂樹(東京大学) [movie]
楽音は、ピアノの立ち上がりにおける打鍵音や減衰、歌声や弦楽器におけるヴィブラートなど、時間に伴って変化する非定常な性質を持っています。人間は複数の楽音が混在した音楽の中から楽音1音1音の塊を認識することができます。本デモでは、繰り返し現れる時系列パターンを表出させる技術によって混合音の中から楽音を抽出する様子を示します。


演奏デザイン転写システム「駿時」
田中 駿二, 橋田 光代, 片寄 晴弘(関西学院大学)[movie]

「駿時」は楽譜情報を入力とし、フレーズ中のメロディ概形により類似事例を参照し、その演奏表情を利用して表情付けを行うシステムです。この際、ユーザのフレーズ(グルーピング)の解釈を反映できるという特徴があります。その観点からは演奏デザイン支援システムとしての位置づけも可能ですが、今回の表情付けにおいてはシステム内の自動グループ構造解析機能を用いた類似事例探索により表情付けを目指します。


Guitar-Case Maker
水本 直希, 田中駿二(関西学院大学), 北原鉄朗(日本大学), 片寄 晴弘(関西学院大学) [movie]

Guitar-Case Makerはあらかじめ目標とする演奏の雰囲気を持ったMIDIデータを複数用意してデータベース化しておくだけで、自分の打ち込んだエレキギターの演奏にシステムがデータベースから適した表情付けを自動で選んで転写する、事例ベースに基づく表情転写システムです。このシステムにより、従来のDTMでは億劫であったエレキギターの表情付けがDTM初心者のユーザでも手軽に、簡単に行えるようになります。また、幾つかの表情付けに関するパラメータを変えることで、生成される表情付けを変化させることができます。


多重奏音響信号中のソロ演奏を任意のフレーズに置換
安良岡 直希, 糸山 克寿, 奥乃 博(京都大学) [movie]

フレーズ置換とは、市販CD等複数楽器パートが混在する音響信号から特定パートを除去し、代わりにユーザー指定の別楽譜による演奏を付加するものです。 MIDI音源の音に元演奏の音色・演奏表情を転写することで、元演奏の雰囲気を新しいフレーズで再現することができます。 この技術は、例えばギターソロの別バージョンを作って楽しむなどリスナー個人の嗜好に合わせた音楽鑑賞の手段となるだけでなく、 近年流行の二次創作の幅を飛躍的に広げる可能性を持っています。


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